10月のスタート♪　乳価値上げの秋。。。

2013/10/01 2013/10/30

10月のスタートですね♪　学生さんの衣替、新米などの収穫の話題も聞こえてきて、秋になってきたんだなぁ～と実感しております（笑）

さて、ニュース等で値上げの秋と報道されておりました。今回食品に関しては、牛乳の他に清酒や油、パンなどが値上げとのことです。（~~読売オンラインの記事~~）　正直家計には辛いものがありますよね。。。

業界に携わる者としても少し書き綴っておかなければと思い今回の投稿にしました。

まず今回の値上げは、乳価（牛乳・乳製品の原料となる生乳の価格）が10月分から約5年弱ぶりに大幅改定され、商品のメーカー出荷価格に反映されたことによります。（森永乳業のニュースリリースはこちら）

※乳価は、生産者団体（酪農家さん）と処理業者（メーカーさん）での価格交渉で決まります。（参考：日本乳業協会のHP）

私達牛乳販売店も商品仕入価格が大幅に変更されると、自店内での吸収は厳しいので、販売価格に反映せざる得ない状況です。

ただ、今回はヨーグルト等の乳製品に関してはほとんど価格改定は行われず、ほぼ牛乳商品の改定で抑えてくれているようです。

また、酪農家さんもいろいろと頑張っているようで、先月開催されました「ミルクフェア2013いわて」の会場内で岩手県牛乳普及協会が配布していたチラシが手元にありましたので、ご紹介したいと思います。

消費者の皆様にお願いです

円安により牛の飼料価格が高騰し、我々酪農家はピンチです！

酪農家の経営が継続可能な牛乳価格の値上げに、ご理解をお願いします。

円安は、日本経済再生のための前提として必要かもしれません。

しかしその一方で、円安は輸入品の価格を押し上げ、物価を上昇させています。

我々酪農家は、自給できない飼料・燃料を輸入に頼らざるを得ません。ただでさえ世界的に高騰しているそれらの価格は、円安によりさらに値上げされました。酪農家によるこれまでの生産コスト削減の取り組みだけでは、吸収しきれないレベルに達しています。牛のエサを減らしたり、搾乳機械をを止めるわけにはいかないのが酪農です。

10月から牛乳価格が値上げされることになりました。

消費者の方々には、我々の厳しい状況を理解していただき、今まで以上に牛乳を飲み続けてくれることをお願いします。

そして我々酪農家も安全・安心な牛乳を作るために、より一層の努力をしてまいります。

JA全農いわて・JA・岩手県酪農家一同